この記事の監修者兼ライター
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徳良 仁|1級建築士・1級電気工事施工管理技士・第一種電気工事士
千葉県在住の兼業ライター。建設業界で現場経験を15年(建築3年・電気12年)経験したのち、日本最大の大手アパレルの出店開発部門で発注者としての施工監理を2年経験。現在はGAFAの1社で施設立ち上げ部門の管理職として従事。1級建築士・1級電気工事施工管理技士・第一種電気工事士も保持。日々の幸せは家族団らんを穏やかに過ごすこと。 |
少しずつコケや黒ずみが目立ってきた外壁の変化に「いつ外壁のメンテナンスをすればいいの?」「サイディングって本当にメンテナンスが必要なの?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
サイディング外壁に完全なメンテナンスフリーは存在しません。素材により7〜15年周期でメンテナンスが必要な場合があります。
この記事では、サイディング外壁のメンテナンス時期、費用相場、劣化症状の見極め方をわかりやすく解説します。記事を読めば正しいメンテナンスで建物寿命を延ばし、将来の修繕費用を抑えられるので、ぜひ最後までお読みください。
このような方におすすめ
- サイディングのメンテナンス時期を知りたい方
- サイディングの劣化症状を知りたい方
- メンテナンス費用を抑えるコツを知りたい方
- 失敗しない業者選びをしたい方

※1 対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
※2 お見積り前のお客様都合によるキャンセルの場合はキャンセル料が発生するケースがあります
※3 出張費には別途部材代、作業費が発生します
※4 施工内容によっては再発保証がつかない場合がございます
サイディング外壁のメンテナンスは本当に必要?
サイディング外壁のメンテナンスは必要です。
サイディングのボード自体は30〜40年の耐久性がありますが、表面の塗膜とコーキング材は紫外線や雨風で劣化します。防水性能が低下すると雨水が浸入し、建物の構造材まで傷む原因になる可能性があります。
「サイディングはメンテナンスフリー」という営業トークを聞いたことがあるかもしれませんが、これは誤解です。メンテナンスフリーとはボード自体の張り替えが不要という意味です。
塗装やコーキングは7〜15年ごとにメンテナンスを検討しましょう。
【種類別】サイディング外壁のメンテナンス時期はいつ?
サイディングは素材毎にメンテナンス周期が異なります。
日本の住宅の約80%が窯業系サイディングを採用していますが、金属系や樹脂系、木質系それぞれに特徴があります。間違った時期にメンテナンスすると無駄なコストがかかり、逆に放置しすぎると大規模修繕が必要になります。
ここでは4種類のサイディングについて、特徴と推奨メンテナンス時期を解説します。まずはご自宅のサイディングの種類と特徴を把握しましょう。
サイディング外壁の種類とメンテナンス時期
- 窯業系サイディング:7〜10年
- 金属系サイディング:10〜15年
- 樹脂系サイディング:10〜20年
- 木質系サイディング:8〜10年
【窯業系サイディング】メンテナンス周期7〜10年
窯業系サイディングは国内シェア約80%を占めるもっとも一般的なサイディングです。セメントと繊維質を混合した素材で、レンガ調やタイル調、木目調などデザインバリエーションが豊富な特徴があります。
セメントは吸水性があるため、塗膜が劣化すると雨水を吸収しやすくなります。そのため7〜10年ごとの塗装とコーキング打ち替えが必要です。定期的なメンテナンスを行えば40年以上美しい外観を保てます。
| 項目 | 内容 |
| 耐用年数 | 30〜40年 |
| メンテナンス周期 | 7〜10年 |
| メンテナンス内容 | 塗装+コーキング打ち替え |
【金属系サイディング】メンテナンス周期10〜15年
金属系サイディングはアルミやガルバリウム鋼板を使用した軽量で耐久性の高いサイディングです。吸水性がないため雨水による劣化に強く、窯業系と比べてメンテナンス周期が長い特徴があります。
金属特有のサビに注意が必要ですが、最近のガルバリウム鋼板は防錆性能が高く、10〜15年ごとの塗装で十分に長持ちします。コーキングが不要な製品もあり、メンテナンスコストを抑えやすい素材です。
| 項目 | 内容 |
| 耐用年数 | 30〜40年 |
| メンテナンス周期 | 10〜15年 |
| メンテナンス内容 | 塗装 |
【樹脂系サイディング】メンテナンス周期10〜20年
樹脂系サイディングは塩化ビニル樹脂製で、顔料が素材自体に練り込まれているため色あせしにくい特徴があります。塗装不要でメンテナンスフリーにもっとも近い素材です。
北米で広く普及している素材で、日本でも徐々に採用が増えています。
コーキング使用部分は10〜20年ごとに点検、補修が必要ですが、塗装メンテナンスが不要なため長期的なコストを大幅に抑えられます。初期費用は高めですが、トータルコストでは有利な素材です。
| 項目 | 内容 |
| 耐用年数 | 30〜40年 |
| メンテナンス周期 | 10〜20年 |
| メンテナンス内容 | コーキング補修 |
【木質系サイディング】メンテナンス周期8〜10年
木質系サイディングは天然木を使用した高級感のあるサイディングです。木の温もりと自然な質感を楽しめる一方、吸水性が高く劣化しやすいため他の素材より頻繁なメンテナンスが必要となります。
8〜10年ごとの塗装と防腐処理が必須で、北側や日当たりの悪い箇所では劣化が早まる傾向があります。定期的な清掃でカビ、コケの発生を防ぎましょう。
デザイン性が高く店舗外装にも採用されますが、メンテナンス頻度が高いため費用がかさむ場合があります。
| 項目 | 内容 |
| 耐用年数 | 15〜40年 |
| メンテナンス周期 | 8〜10年 |
| メンテナンス内容 | 塗装+防腐処理 |
使用塗料によるメンテナンス時期の違い
一般住宅のサイディング塗装にはシリコン塗料(耐用年数10〜15年)がもっともバランスが良くおすすめです。初期費用を抑えたい場合はウレタン塗料、長期的なコスト削減重視ならフッ素塗料を選択しましょう。
サイディング塗装に使用する塗料の種類によって耐用年数が5〜20年と大きく異なります。
安い塗料を選ぶとメンテナンス頻度が増えて、結果的に高くつきます。
| 塗料の種類 | 耐用年数 | 特徴 |
| アクリル塗料 | 5〜7年 | 安価だが耐久性が低い |
| ウレタン塗料 | 8〜10年 | コストと性能のバランス型 |
| シリコン塗料 | 10〜15年 | 普及している標準グレード |
| フッ素塗料 | 15〜20年 | 高耐久で長期的にはコスパ良好 |
塗装によってサイディング本体が保護されるため、本体の耐用年数を伸ばせます。初回のメンテナンス以降は塗料の耐用年数を基準にメンテナンス計画を立てないと、本体の劣化が進んで張り替えになります。
今すぐチェック!サイディング外壁の劣化症状6つのサイン
メンテナンス時期は築年数だけでなく劣化症状でも判断できます。本章では、自宅外壁の劣化症状を深刻度別に6つ紹介します。深刻度が高いほど早急な対応が必要なため、以下の症状が1つでも当てはまれば、早めのメンテナンスを検討しましょう。
| 【深刻度★】コーキング材の劣化 |
| 【深刻度★★】チョーキング現象 |
| 【深刻度★★】色あせ、変色 |
| 【深刻度★★★】カビ、コケ、藻の発生 |
| 【深刻度★★★★】ひび割れ、反り、浮き |
| 【深刻度★★★★★】サイディングボードの破損、欠け |
【深刻度★】コーキング材の劣化
コーキング材はサイディングボードの継ぎ目を埋めるゴム状の防水材です。経年劣化によりひび割れ、縮み、剥がれが発生します。
コーキング材劣化のおもな症状
- 継ぎ目に隙間ができている
- コーキング材が固くなっている
- 表面がひび割れている
コーキングの劣化は7〜10年で現れます。放置すると隙間から雨水が浸入し、建物内部にダメージを与える原因になります。
【深刻度★★】チョーキング現象
チョーキングとは、外壁を手で触ると白い粉がつく現象です。塗膜が紫外線により分解され、顔料が粉状になって表面に現れています。とくに紫外線を多く受ける南面や西面で発生しやすい症状です。
外壁を手で軽くこすり、白い粉や色粉が手につくか確認してください。チョーキングが起きている場合、塗膜の耐用年数が来ているサインです。放置すると外壁材自体が雨水を吸収し始め、劣化が加速します。
【深刻度★★】色あせ、変色
外壁の色が物件購入時より明らかに薄くなったり変色している状態です。紫外線による塗膜劣化のサインで、とくに南面、西面で発生しやすい現象です。
色あせや変色のおもな症状
- 全体的に色が薄くなっている
- 元の色と明らかに違う
- 方角によって色の濃さが異なる
【深刻度★★★】カビ、コケ、藻の発生
外壁に緑色や黒色の汚れが付着している状態です。とくに北側の湿気がこもりやすい場所や日当たりの悪い箇所で発生しやすくなります。放置すると外壁内部まで湿気が浸透し構造材の腐食につながります。
カビ、コケ、藻の発生おもな症状
- 緑色のコケが生えている
- 黒ずんだ箇所がある
- 湿った感じの汚れがある
【深刻度★★★★】ひび割れ、反り、浮き
サイディングボードにひび割れが発生したり、反り、浮きが見られる状態です。ひび割れから雨水が建物内部に浸入し、防水シートや構造材まで問題がある可能性が高くなります。
ひび割れ、反り、浮きおもな症状
- 0.3mm以上のひび割れがある
- ボードが反っている
- 外壁を押すと浮いている感じがする
【深刻度★★★★★】サイディングボードの破損、欠け
サイディングボード自体が割れたり一部が欠けている状態です。雨水が直接建物内部に浸入し、防水シート、断熱材、構造材すべてを傷めます。最悪の場合シロアリ被害にもつながる場合があります。
塗装だけでは対応できないため、張り替えまたはカバー工法を検討しましょう。
サイディングボードの破損、欠けのおもな症状
- ボードが割れている
- 一部が欠けている
- 穴が開いている
【状況別】サイディング外壁のメンテナンスにはどんな方法がある?
サイディング外壁のメンテナンスはおもに塗装による方法が一般的です。塗装メンテナンスは以下4つの工程でおこない、各工程を省略すると数年で塗膜が剥がれて再施工になる場合があります。
- 高圧洗浄で汚れ、コケを除去する
- 下地処理で劣化部分を補修する
- コーキング打ち替え、打ち増しする
- 外壁塗装(3回塗り)する
高圧洗浄で汚れ、コケを除去する
高圧洗浄は塗装の下準備としてもっとも重要な工程です。洗浄が不十分だと塗料が外壁に密着せず、2〜3年で剥がれる可能性があります。
作業手順
- 専用の高圧洗浄機(100〜150気圧)で外壁表面の汚れをとる
- コケ、カビ、チョーキングの粉をていねいに洗い流す
- 1〜2日かけて完全に乾燥させる
外壁塗装の詳しい補修内容は以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にして下さい。
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下地処理で劣化部分を補修する
下地処理は外壁の凹凸をなくし、塗料がムラなく塗れる状態にする工程です。この工程を省略すると塗装表面がデコボコになり、見た目が悪いだけでなく耐久性も落ちます。
ひび割れはシーリング材で埋めたり、浮いた塗膜は削り取り平滑に整えたり、劣化部分の補修をします。とくにひび割れを放置すると雨水の浸入経路になるため、しっかりシーリング材で埋めましょう。
下地処理の詳しい補修内容は以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にして下さい。
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コーキング打ち替え、打ち増しする
コーキング工事はサイディングボード同士の継ぎ目を防水処理する工程です。方法は「打ち替え」と「打ち増し」の2種類がありますが、打ち増しを選ぶと5年以内に剥がれる可能性があります。
| 方法 | 作業内容 | 耐久性 |
| 打ち替え | 既存コーキング完全撤去→新規充填 | 10年以上 |
| 打ち増し | 既存コーキングの上から追加充填 | 5〜7年 |
既存コーキングの劣化が進んでいる場合、打ち増しでは新しいコーキングがすぐに剥がれるため打ち替えがおすすめです。
外壁のコーキングに関する詳しい補修内容は以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にして下さい。
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外壁塗装(3回塗り)する

外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが基本です。
| 工程 | 役割 | 乾燥時間 |
| 下塗り | 外壁と上塗り塗料の密着性を高める | 4〜24時間 |
| 中塗り | 塗膜に厚みを持たせムラなく仕上げる | 2〜4時間 |
| 上塗り | 美観と防水性能を確保する最終仕上げ | 12〜24時間 |
下塗りには専用のプライマーやシーラーを使用し、各工程で十分な乾燥時間を確保しましょう。塗膜が柔らかいまま次の塗料が乗るとすぐに剥がれる場合があります。
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サイディング外壁のメンテナンスはDIY可能?プロに任せるべき理由
サイディング外壁のメンテナンスをDIYでできるのは、手の届く範囲の簡単な清掃や劣化のチェックなど、範囲に限りがあります。本格的なメンテナンス(塗装、張り替え)はプロの業者に任せるべきです。
DIYすると塗りムラや下地処理の不備で2〜3年以内に剥がれたり、結果的に再施工で100万円以上かかったりする可能性があります。DIYでできることと、リスクは以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
| DIYでできること |
|
| DIYのリスク |
|
メンテナンス時期を長く保つ方法3選
日常的な手入れでサイディング外壁の寿命は2〜3年延ばせます。本章では定期メンテナンスで長期的なコスト削減につながる3つの方法を紹介します。
メンテナンス時期を長く保つ方法
- 定期的に清掃する(年1〜2回)
- 植栽の配置を見直す
- 換気を徹底する
定期的に清掃する(年1〜2回)
外壁の定期清掃でカビやコケの発生を防ぐと、塗膜の劣化を2〜3年遅らせられます。定期清掃は春(4〜5月)と秋(9〜10月)の年2回できるとベストです。
| 項目 | 内容 |
| 清掃の手順 |
|
| 注意点 |
|
汚れを放置するとコケやカビの温床になり、外壁の劣化が加速します。とくに北側の日当たりが悪い面を放置すると、3年以内にカビが大量発生して塗装が必要になる場合があります。
植栽の配置を見直す
外壁に密着した植栽は湿気がこもってカビやコケの原因になります。また枝葉が外壁に触れると擦れて塗膜を傷つけ、5年以内に塗装が必要になる場合があります。
| 項目 | 内容 |
| 植栽の配置 |
|
とくにつる性植物(アイビー、ツタなど)は外壁に吸盤のような根を張り、塗膜を剥がしてしまいます。見た目は美しいですが、外壁へのダメージが大きいため、耐久性を保ちたい場合は避けましょう。
換気を徹底する
室内の湿気管理も外壁の劣化防止に関係します。とくに室内の湿気を放置すると外壁内部に浸入して、内側から劣化が進行します。
換気のポイントは以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
| 換気のポイント |
|

サイディング外壁のメンテナンス費用相場
サイディング外壁のメンテナンス費用は劣化状況に応じて変わります。本章ではメンテナンス方法別の費用相場を紹介します。
サイディング外壁のメンテナンス費用相場
- 塗装の費用相場80万〜150万円
- コーキング打ち替えの費用相場15万〜35万円
- 部分張り替えの費用相場3万〜10万円/箇所
- カバー工法(重ね張り)の費用相場150万〜220万円
- 張り替えの費用相場180万〜250万円
塗装の費用相場80万〜150万円
外壁全体の塗り替えはもっとも一般的なメンテナンス方法です。
| 内訳(30坪の場合) | 費用 | 合計 |
| 足場代 | 15〜20万円 | 80〜150万円 |
| 高圧洗浄 | 3〜5万円 | |
| 下地処理 | 5〜10万円 | |
| 養生 | 3〜5万円 | |
| 塗装(3回塗り) | 50〜100万円 | |
| 諸経費 | 4〜10万円 |
使用する塗料のグレードを間違えると、5年ほどで再塗装になる可能性があります。塗料で迷ったらシリコン塗料が費用面と耐久性のバランスに優れているためおすすめです。
コーキング打ち替えの費用相場15万〜35万円
サイディングボードの継ぎ目にあるコーキング材を全て撤去し、新規に充填する工事です。
打ち増し(既存の上から追加)を選ぶと数年で剥がれて再施工になる可能性があります。
| 内訳(30坪の場合) | 費用 | 合計 |
| 既存コーキング撤去 | 5〜8万円 | 15〜35万円(※) |
| プライマー塗布 | 2〜3万円 | |
| 新規コーキング充填 | 8〜15万円 |
※塗装と別工事の場合足場代(15〜20万円)が加算されます。
足場代は15〜20万円かかるため、塗装とコーキング打ち替えを別々に実施すると足場代が2回発生して損します。お得にメンテナンスをするためにも、必ず同時に施工を検討しましょう。
部分張り替えの費用相場3万〜10万円/箇所
破損や欠けが発生した部分のみサイディングボードを交換する工事です。1箇所あたり3〜10万円が目安ですが、複数箇所を放置すると全面張り替えが必要になり180万円以上かかる場合があります。
| 内訳(1箇所あたり) | 費用 | 合計 |
| サイディングボード代 | 0.5〜1.5万円 | 3〜10万円 |
| 撤去、施工費 | 2〜8万円 | |
| 足場代(別途) | 15〜20万円(※) | ー |
カバー工法(重ね張り)の費用相場150万〜220万円
既存のサイディングの上から新しいサイディングを重ねて張る工法です。撤去費用が不要で工期も短縮できますが、建物の重量が増えて耐震性が低下します。
| 内訳(30坪の場合) | 費用 | 合計 |
| サイディング材 | 60〜100万円 | 150〜220万円 |
| 下地調整 | 10〜20万円 | |
| 施工費 | 50〜70万円 | |
| 足場代 | 15〜20万円 | |
| 諸経費 | 15〜30万円 |
張り替えの費用相場180万〜250万円
既存のサイディングを全て撤去し、新しいサイディングに交換する工事です。費用はもっとも高額ですが、下地の状態を確認できるため、隠れた劣化を見逃さずに済みます。
| 内訳(30坪の場合) | 費用 | 合計 |
| サイディング(既存撤去) | 20〜30万円 | 180〜250万円 |
| 廃材処分費 | 10〜15万円 | |
| 下地補修 | 10〜20万円 | |
| サイディング(新規材料) | 60〜100万円 | |
| 施工費 | 50〜70万円 | |
| 足場代 | 15〜20万円 | |
| 諸経費 | 15〜25万円 |
メンテナンス費用を安く抑える4つのコツ
サイディング外壁のメンテナンス費用は決して安くありません。しかし適切な方法を知らないと、さらに余計な費用を払う可能性があります。
本章では品質を維持しながら費用を抑える実践的な4つの方法を紹介します。
メンテナンス費用を安く抑える方法
- 早期発見、早期対応で大規模修繕を回避する
- 塗装とコーキングを同時施工する
- 閑散期(梅雨明け、秋)に工事を依頼する
- 助成金、補助金制度を活用する
早期発見、早期対応で大規模修繕を回避する
メンテナンス費用をもっとも効果的に削減できるのが劣化の早期発見、早期対応です。年1〜2回のセルフチェックで劣化を早期発見しないと、部分補修で済むはずが大規模修繕に発展して費用が増える可能性があります。
| 対応時期 | 必要な工事 | 費用 |
| 築10年(早期対応) | 塗装+コーキング | 100万円 |
| 築15年(放置後) | 部分張り替え+塗装 | 150万円 |
| 築20年(さらに放置) | 全面張り替え+下地補修 | 250万円 |
塗装とコーキングを同時施工する
塗装とコーキング打ち替えを別々に実施すると足場代が2回発生して、15万円の無駄が出ます。同時施工しないと工期も2倍かかります。
| 施工パターン | 費用内訳 | 合計費用 |
| 別々に施工 | 塗装100万円+コーキング35万円 | 135万円 |
| 同時に施工 | 塗装100万円+コーキング20万円 | 120万円 |
| 節約額 | 足場代の差額 | 15万円 |
コーキングの劣化は塗装より早く進行するため、「とりあえずコーキングだけ」と考えがちです。しかし数年後に塗装が必要になると、再度足場代15万円がかかって損します。必ず同時施工を検討しましょう。
閑散期(梅雨明け、秋)に工事を依頼する
外壁塗装には繁忙期と閑散期があります。繁忙期に依頼すると値引き交渉ができないため、閑散期に計画しましょう。
繁忙期は3〜5月と9〜11月で値引き交渉が難しいです。しかし閑散期は7〜8月と12〜2月で値引き交渉が可能(5〜10%)です。
閑散期は業者の予約が空いているため、値引き交渉がしやすく工事日程も融通が利きます。時期を計画的に予定し、有利な値引き交渉をしましょう。
助成金、補助金制度を活用する
自治体によっては外壁塗装に対して10〜30万円の助成金を支給している場合があります。
| 補助金名 | 補助額 | 主な条件 |
| 住宅リフォーム補助金 | 10〜30万円 | 遮熱、断熱塗料の使用 |
| 省エネリフォーム補助金 | 20〜50万円 | 省エネ性能の向上(複数箇所の改修) |
| 長期優良住宅化リフォーム | 100〜300万円 | 住宅の耐久性、安全性を向上させる改修 |
申請には期限があり予算に達すると締め切られます。また申請は工事前に行わないと対象外になるため、事前に専門業者に相談しましょう。
メンテナンスで得られる3つのメリット
適切なメンテナンスで得られるメリットは建物の寿命を伸ばしたり、資産価値の維持や安心して暮らせたりできる面にあります。本章ではメンテナンスで得られる主要な3つのメリットを解説します。
メンテナンスのメリット
- 建物の寿命が延びて建て替え時期を先送りできる
- 美観を保ち資産価値を維持できる
- 早めの発見と対応で大規模修繕を回避できる
1.建物の寿命が延びて建て替え時期を先送りできる
定期的なメンテナンスをしないと建物の寿命が10〜15年短くなり、早期の建て替えで2,000万円以上の出費が発生します。
| 状態 | 建物寿命 | 備考 |
| 定期メンテナンス実施 | 50〜60年 | 構造体まで守られる |
| メンテナンス未実施 | 35〜40年 | 外壁劣化により構造体の劣化が進む |
建て替え費用は2,000万円以上かかります。そのためメンテナンスに合計300〜500万円かけても、建て替えを10年先送りできれば圧倒的にお得です。
2.美観を保ち資産価値を維持できる
外壁は家の「顔」です。定期的なメンテナンスで美観を保つことは、資産価値の維持だけでなく、近隣との関係性や街の景観にも影響します。具体的な効果は以下の通りです。
- 売却時の交渉力が向上(値下げ要求を受けにくい)
- 賃貸に出す場合、家賃を高めに設定可能
- 相続時の評価額が高く維持される
- 金融機関からの担保評価が下がらない
メンテナンス履歴があると「丁寧に住んでいる家」として評価され、売却時の印象が大きく変わります。メンテナンス記録は保管しておきましょう。
3.早めの発見と対応で大規模修繕を回避できる
定期的なメンテナンスをしないと、小さな劣化を見逃して大規模修繕に発展し、修繕費用が50〜150万円増える可能性があります。
| 発見時期 | 劣化状況 | 備考必要な工事(費用) |
| 築10年(早期) | チョーキング | 塗装のみ(100万円) |
| 築15年(やや放置) | ひび割れ、浮き | 部分張り替え+塗装(150万円) |
| 築20年(放置) | 構造材の腐食 | 全面張り替え+構造補修(250万円) |
メンテナンスしないとどうなる?放置した場合の3つのリスク
メンテナンスをせず外壁の劣化を放置すると取り返しのつかない事態になる場合があります。本章では外壁の劣化を放置した場合のリスクを3つ解説します。
外壁劣化を放置した場合のリスク
- 雨水が浸入し柱や土台が腐食する
- 断熱性能が低下し光熱費が増加する
- 外観が劣化し売却時の査定額が下がる
1.雨水が浸入し柱や土台が腐食する
サイディングのひび割れやコーキングの劣化を放置すると、雨水が浸入します。雨水は防水シートを突破し、最終的には構造材(柱、土台)まで到達して腐食させ、250万円以上の修繕費用が発生する場合があります。
| 対応時期 | 必要な工事 | 費用 |
| 早期対応 | 塗装+コーキング | 100万円 |
| 放置後 | 張り替え+構造補修+シロアリ駆除 | 250〜300万円 |
さらに、構造材が腐食すると家の耐震性能も低下します。地震時の倒壊リスクが高まり、家族の命に関わる事態につながる可能性があります。
2.断熱性能が低下し光熱費が増加する
外壁を放置すると隙間風が入りやすくなり、断熱材も湿気を吸収して性能が低下します。その結果、夏は冷房、冬は暖房の効きが悪くなり、光熱費が年間3〜5万円増えます。
| 状態 | 年間光熱費 | 10年間の累計 |
| メンテナンス済み | 15万円 | 150万円 |
| メンテナンス未実施 | 18〜20万円 | 180〜200万円 |
年間3〜5万円の増加は小さく感じるかもしれませんが、10年間では30〜50万円の無駄な出費になります。これは塗装メンテナンス費用の約3分の1に相当します。
3.外観が劣化し売却時の査定額が下がる
不動産査定では外壁の状態は重要な評価項目です。色あせやひび割れ、カビが目立つ物件は、購入者に「入居後すぐにメンテナンス費用がかかる」と判断され、査定額から修繕費用分300〜500万円が減額される可能性があります。
| 状態 | 査定額 | 備考 |
| メンテナンス済み | 2,800万円 | 外壁、屋根の状態良好 |
| メンテナンス未実施 | 2,300〜2,500万円 | 外壁劣化が減額要因 |
失敗しない!信頼できる業者の選び方【5つのチェックポイント】
サイディングのメンテナンスは信頼できる優良業者に依頼すれば品質の高い施工で安心して暮らせます。逆に質の悪い業者に依頼すると数年後に再施工で数百万もの損失を招く場合もあります。
本章では質の悪い業者を回避し優良業者を見極める5つのチェックポイントを紹介します。
信頼できる業者のチェックポイント
- 施工実績と専門資格を確認する
- 現地調査を無料で丁寧に実施するか確認する
- 見積もり内容が詳細で明確か確認する
- 保証内容やアフターフォロー体制を確認する
- 契約を急がせず質問に丁寧に答えるか確認する
施工実績と専門資格を確認する
施工実績と専門資格は、判断しやすい確認ポイントのひとつです。
| 確認すべきポイント | 内容 |
| 専門資格 |
|
| 施工実績 |
|
資格を持っていない業者でも施工は可能ですが、技術力の判断は困難です。不安を抱えながら依頼するよりは、資格を確認できる専門業者に依頼しましょう。
現地調査を無料で丁寧に実施するか確認する
優良業者は必ず現地調査をおこない劣化状況を詳細に説明してくれます。30分〜1時間かけて外壁全体をチェックし、写真撮影して報告書を作成する業者が信頼できます。
| 確認すべきポイント | 内容 |
| 優良業者の特徴 |
|
| 悪質な業者 |
|
見積もり内容が詳細で明確か確認する
優良な専門業者の見積もりは詳細でやる作業内容がわかりやすく記載されています。
| 確認すべきポイント | 内容 |
| 優良業者の特徴 |
|
| 悪質な業者 |
|
保証内容やアフターフォロー体制を確認する
契約前に施工後の保証とアフターフォロー体制が充実しているかを確認しましょう。さらに保証内容は必ず書面で確認し保証書を受け取ることをおすすめします。口約束だけでは証拠になりません。
| 確認すべきポイント | 内容 |
| 優良業者の特徴 |
|
| 悪質な業者 |
|
契約を急がせず質問に丁寧に答えるか確認する
優良な業者は常に相手の目線に立って答えてくれます。わからないことは細かく質問して、営業マンの聴く姿勢を確認しましょう。
| 確認すべきポイント | 内容 |
| 優良業者の特徴 |
|
| 悪質な業者 |
|
まとめ|サイディング外壁のメンテナンスで家を長持ちさせよう
サイディング外壁のメンテナンス周期は7〜15年が目安です。素材の種類だけでなく、劣化症状がどこまで進行しているかで判断すると、塗装か張り替えかを適切に判断できます。
押さえておくべきポイント
- サイディングの種類別にメンテナンス時期が異なる(窯業系7〜10年)
- 劣化症状6つのサインを早期に発見すれば大規模修繕を回避できる
- 早期の発見と対応で将来のメンテナンス費用を大幅に削減できる
- 塗装とコーキングを同時施工すれば足場代を節約できる
サイディング外壁は、適切なタイミングで正しいメンテナンスをすれば、建物の寿命を10〜15年延ばせます。セルフチェックで気になる点があればお気軽にお問い合わせください。
信頼できる外壁修理業者をお探しの方は、屋根外壁お助け本舗にお任せください。厳しい基準を満たした加盟店のみをご紹介しています。現地調査から見積もりまで無料で対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
サイディング外壁のメンテナンスでよくあるQ&A
サイディング外壁のメンテナンス費用はどのくらいかかる?
メンテナンス方法により費用が異なります。
塗装のみなら80万〜150万円、コーキング打ち替えは15万〜35万円、カバー工法は150万〜220万円、張り替えは180万〜250万円です。
メンテナンス時期の目安はいつ?
窯業系サイディングは7〜10年、金属系サイディングは10〜15年、樹脂系サイディングは10〜20年、木質系サイディングは8〜10年ごとにメンテナンスが必要です。
自分でメンテナンスできますか?
自分でできるメンテナンスは年1〜2回の水洗い清掃、軽度のカビ、コケ除去、目視での劣化チェックです。
簡単な清掃のみ可能で、塗装や張り替えは絶対にプロに任せるべきです。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
※2 お見積り前のお客様都合によるキャンセルの場合はキャンセル料が発生するケースがあります
※3 出張費には別途部材代、作業費が発生します
※4 施工内容によっては再発保証がつかない場合がございます
