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屋根カバー工法にガルバリウムはやめたほうがいい?注意点と費用相場

このような方におすすめ

  • ガルバリウムでのカバー工法を勧められ、ご自宅に合うのか迷っている方
  • 費用や耐用年数が見積もりと合っているか確かめたい方
  • 雨音や暑さで後悔しないか、先に知っておきたい方

※1 対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
※2 お見積り前のお客様都合によるキャンセルの場合はキャンセル料が発生するケースがあります
※3 出張費には別途部材代、作業費が発生します
※4 施工内容によっては再発保証がつかない場合がございます

この記事の監修者兼ライター

羽柴 文吾|丙種ガス主任技術者・第二種電気工事士

福岡県在住の兼業ライター。住宅資材の総合商社にて、スレート屋根や外壁サイディング、新建材の営業から施工補助まで幅広く経験。現在はエネルギー関連事業に従事している。丙種ガス主任技術者と第二種電気工事士の資格を保有。豊富な現場経験と専門知識を活かし、暮らしに役立つ情報を発信している。趣味は映画鑑賞。

「ガルバリウムの屋根は、雨音がうるさいって本当?」

「金属屋根って、夏の2階が暑くならないの?」

屋根メンテナンスの見積もりを頼んだら、ガルバリウムでのカバー工法を勧められて迷っていませんか?

屋根のカバー工法に、ガルバリウム鋼板はおすすめの屋根材です。既存の屋根が下に残るので雨音や夏の暑さは気になりにくく、古い屋根を撤去しない分だけ葺き替えより安く済みます。費用は30坪で120〜160万円、耐用年数は30〜40年が目安になります。

ただし、雨漏りが起きている屋根には施工できません。下地が傷んだまま重ねると数年で雨漏りが再発し、葺き替えの費用が上乗せされます。

本記事では、後悔しそうな5つのポイントと坪数別の費用相場、ガルバリウム鋼板の選び方をプロの視点で解説します。なお、スレート屋根からのカバー工法を前提にしていますが、仕様の選び方はトタン屋根やアスファルトシングルにも共通です。

ご自宅に合ったガルバリウムを選んで、雨漏りの心配がない屋根を手に入れましょう。

ガルバリウムのカバー工法で後悔しそうなポイント5つ

ガルバリウムのカバー工法で後悔しそうなポイント5つ

ガルバリウムのカバー工法で不安を感じるポイントは、次の5つです。

不安の正体がわかれば、屋根材の選び方とリフォーム会社への確認で後悔を防げます。

雨音がうるさくならない?

ガルバリウムの屋根に降る雨

カバー工法なら既存の屋根が下に残るため、雨音は気になりにくくなります。

ガルバリウム鋼板は薄い金属の板なので、1枚で葺くと雨粒の音が響きやすいです。

一方、カバー工法では既存のスレート屋根の上に防水シートを貼って新しい屋根材を重ねます。屋根が二重になり、下に残ったスレートが音をやわらげてくれます。トタンやアスファルトシングルの上に重ねる場合も、雨音をやわらげる仕組みは同じです。

寝室が屋根のすぐ下にあり、さらに静かにしたいなら断熱材一体型のガルバリウムを検討しましょう。

夏の2階が暑くならない?

屋根が二重になるため、カバー工法は熱が室内に伝わりにくくなります。

ガルバリウム鋼板の標準品は板が薄く断熱材も付いていないため、熱を伝えやすい屋根材です。

カバー工法にすると、熱くなった鋼板と室内の間に防水シートと既存の屋根材が挟まります。熱が届くまでに通る層が増えるので、鋼板1枚の屋根より暑さを感じにくくなります。

もともと2階が暑い家や、屋根裏の断熱材が少ない家なら断熱材一体型がおすすめです。鋼板の裏に断熱材が貼り合わせてあり、日差しの熱を抑えられます。

結露で下地が傷まない?

屋根の換気棟

結露は、換気と防水シートの施工で防げます。

金属の屋根は外が冷えると裏側の温度も下がるため、屋根の中の湿気が水滴になりがちです。放っておくと野地板(屋根材の下にある板)が湿り、腐れの原因になります。

結露を防ぐ対策は、次の2つです。

結露を防ぐ2つの対策

  • 棟(屋根のてっぺん)に換気棟を付け、屋根の中の湿気を外へ逃がす
  • 防水シートに、耐久性の高いものを使う

一般的なアスファルトルーフィングの耐用年数が20年ほどなのに対し、改質アスファルトルーフィングは30年以上期待できます。ガルバリウム鋼板の寿命に近いので、屋根材より先に防水シートが傷む心配を減らせます。

リフォーム会社に、換気棟の有無と防水シートの種類を確かめておきましょう。

サビて穴があかない?

サビたトタン屋根

ガルバリウム鋼板はサビにくい素材です。ただし、立地や工事の仕方によってはサビが出る場合もあります。

特に注意したいのは、次の3つの場面です。

場面 サビる理由
海に近い 風で運ばれた塩分が表面に残り、めっきの劣化を早める
切り粉(削りかす)が残る 鋼板を切ったときの鉄の粉がサビ、表面に「もらいサビ」が広がる
傷やほかの金属との接触 傷口や、銅などほかの金属と触れた部分からサビが進む

海に近い地域では、標準品よりサビにくいSGL(マグネシウムを加えたガルバリウム鋼板)を選びましょう。ただし、SGLでも「海岸から500m以遠」のように、保証に距離の条件を付けている製品があります。契約の前に、ご自宅の立地が保証の対象になるかを確かめておくと安心です。

切り粉と傷によるサビは、施工の丁寧さで防げます。工事の最後に屋根の上の切り粉を掃除するかを、リフォーム会社に聞いておきましょう。

次のメンテナンスで困らない?

カバー工法は基本的に1回しかできず、次のメンテナンスは葺き替えになります。

カバー工法をした屋根は、既存の屋根と新しい屋根の2層になっています。さらに3層目を重ねる例はほとんどありません。屋根が重くなるうえに、ビスを留める下地の状態を確かめられないためです。

将来の葺き替えでは2層分を撤去するため、費用も上がります。

ケース 撤去費用の目安
スレート屋根のみ撤去 20〜30万円
カバー後の屋根2層撤去 40〜70万円
カバー後の屋根2層撤去(アスベストあり) 45〜80万円

※延床30坪2階建ての場合

仕様選びの基準になるのは、あと何年住むか次第です。30年以上住むなら、サビにくいSGLが向いています。

ガルバリウムのカバー工法が選ばれるメリット3つ

ガルバリウムのカバー工法が選ばれるメリット3つ

ガルバリウムのカバー工法には、次の3つのメリットがあります。

メリットを知っておくと、カバー工法が勧められた理由をご自宅の状況と照らし合わせて確かめられます。

軽くて耐震への影響が小さい

ガルバリウムの屋根

ガルバリウム鋼板は、スレート屋根の約4分の1の重さです。既存の屋根に重ねても、建物にかかる負担は小さく済みます。

屋根材 重さの目安
ガルバリウム鋼板 約5kg/㎡
トタン屋根 約5kg/㎡
アスファルトシングル 約10kg/㎡
スレート屋根 約20kg/㎡
日本瓦 約48kg/㎡

地震のときに建物が大きく揺れる原因の1つが、屋根の重さです。スレートにガルバリウム鋼板を重ねても合計は約25kg/㎡で、日本瓦の約半分に収まります。トタン屋根やアスファルトシングルなら、合計はさらに軽い約10〜15kg/㎡が目安です。屋根が二重になっても、揺れへの影響を抑えられます。

ただし、1981年以前の旧耐震基準で建てられた住宅は、耐震診断を受けておきましょう。当時の基準は今より地震への備えがゆるく、屋根が少し重くなるだけでも建物の負担が増える恐れがあります。

アスベストを飛散させずに済む

カバー工法は既存のスレートを撤去しないので、アスベストの除去や飛散対策がいりません。

石綿(アスベスト)は、2006年9月から輸入や製造、使用などが禁止されています。2006年以前に建てられた住宅は、スレートにアスベストが含まれている可能性があります。

アスベストを含むスレートを撤去するときは、飛散を防ぐ措置をとり、決められた方法で処分しなければなりません。撤去と処分の費用が別にかかり、工事の期間も延びます。

カバー工法なら、スレートを割ったり削ったりせずに上から覆えます。アスベストを屋根の中に閉じ込めたまま、屋根を新しくできる工法です。

ただし、カバー工法でも工事の前にアスベストの事前調査を受ける必要があります。

葺き替えより安く工期が短い

屋根の葺き替え

既存の屋根を撤去・処分しない分、葺き替えより費用を抑えられ工期も短く済みます。

葺き替えとの費用の差は、20〜50万円ほどです。工期も、撤去と処分の工程がない分だけ短くなります。屋根を剥がす工程がないので、工事中の雨で家の中が濡れる心配もありません。

2025年4月から、木造2階建てで垂木(屋根の骨組み)まで替える葺き替えには建築確認が必要です。図面をそろえて申請するため費用がかさみ、審査の分だけ着工も遅れます。

一方、カバー工法は建築確認がいらない工事です(国土交通省)。申請の費用も、審査を待つ期間もかかりません。

塗装や葺き替えとの詳しい比較は、以下の記事で解説しています。

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屋根カバー工法の費用相場|坪数別の目安と安くする方法

屋根カバー工法の費用相場

ガルバリウムのカバー工法は、30坪で120〜160万円、SGLなら140〜180万円が目安です。

見積書の金額を相場と比べられるように、次の3つを解説します。

相場と内訳がわかれば、見積書が高すぎないかをご自身で確かめられます。

坪数別の総額と内訳

ガルバリウムのカバー工法は、30坪で120〜160万円が目安です。マグネシウムを加えてサビにくくしたSGLは、140〜180万円になります。

延床面積 標準品 SGL
30坪 120〜160万円 140〜180万円
40坪 160〜210万円 190〜240万円
50坪 200〜270万円 230〜300万円

※2階建て・足場代を含む総額の目安
※40坪・50坪は、30坪の金額を延床面積の比で換算した目安

総額の内訳は、主に次の5つです。

項目 内容
屋根材(本体) 1㎡あたり6,000〜9,000円が目安
防水シート 既存の屋根の上に敷くシート
役物(やくもの) 棟・谷などに使う板金の部材
足場 30坪で20〜30万円が目安
諸経費 運搬費や現場の管理費

見積書が「屋根カバー工事一式」だけなら、内訳の金額を出してもらいましょう。面積と単価がわかれば、相場と比べられます。

費用が上がる4つの条件

同じ30坪でも、仕様・屋根の形・下地の状態・太陽光パネルの有無で費用が変わります。

条件 費用が上がる理由
仕様のグレード 断熱材一体型やSGLは、標準品より材料費が高い
屋根の形と勾配 面の多い屋根や急勾配の屋根は、役物と手間が増える
下地の補修 野地板に傷みがあれば、補修の費用が加わる
太陽光パネルの脱着 一度外して付け直すため、15〜30万円かかる

仕様のグレードをSGLにすると、30坪で標準品より20万円前後の上乗せです。屋根の形では、寄棟(四方に傾いた屋根)は切妻(二方向に傾いた屋根)より板金を切る場所が多く、手間がかかります。

見積もりが相場より高いときは、4つのどれに当たるかをリフォーム会社に聞いてみましょう。理由を説明できる金額なら、ご自宅の条件に合わせた見積もりだと判断できます。

費用を抑える3つの方法

費用を抑える方法は、足場の共用・火災保険・補助金の3つです。ただし、保険と補助金は使える場面が限られます。

方法 ポイント
足場の共用 ・外壁の塗装と同時に頼む
・足場代(30坪で20〜30万円)が1回分浮く
火災保険 ・台風・雹・雪などの自然災害の被害だけが対象
・カバー工法との差額は自己負担
国の補助金 ・カバー工法だけでは対象外
・窓の断熱改修と、屋根などの断熱改修の組み合わせが条件

※国の補助金は「みらいエコ住宅2026事業」の場合

「保険で実質無料」と勧められても、経年劣化が原因なら保険は使えません。契約を急がず、被害の原因を確かめましょう。

補助金の申請は事業に登録したリフォーム会社が代行するので、使えるかどうかは見積もりの段階で聞くのがおすすめです。

自治体によっては、耐震や省エネを目的に屋根の工事へ補助金を出している場合があります。条件と金額は自治体ごとに違うので、お住まいの市区町村の窓口かサイトで確かめましょう。

ガルバリウム屋根は何年もつ?耐用年数とメンテナンス

ガルバリウム屋根の耐用年数とメンテナンス

ガルバリウム屋根の耐用年数は、30〜40年が目安です。ただし、メンテナンスフリーではなく、10〜15年ごとの点検で寿命が変わります。

屋根を長くもたせるために知っておきたいのは、次の3つです。

ビスのゆるみや色あせを早めに直せば、30年先まで雨漏りの心配なく暮らせます。

耐用年数|30〜40年が目安

ガルバリウム鋼板の耐用年数は、30〜40年が目安です。サビにくいSGLなら、海の近くなど条件の厳しい地域でも長持ちが期待できます。

ガルバリウム鋼板は、鉄の板をアルミニウムと亜鉛のめっきで覆った素材です。アルミニウムが表面を長く守り、亜鉛が切り口や傷のサビを抑えます。トタン(亜鉛だけのめっき)よりサビにくく長持ちするのは、めっきの成分が違うためです。

メンテナンス|10〜15年ごとに点検

10〜15年ごとに点検し、劣化があれば塗り直しや棟板金の締め直しをします。

ガルバリウム鋼板はサビにくいだけで、手入れのいらない屋根ではありません。表面の塗膜は紫外線で少しずつ色あせ、棟板金を留めるビスも温度差による金属の伸び縮みでゆるむことがあります。

施工後の年数 主なメンテナンス
10〜15年 1回目の点検(棟板金のビスのゆるみ・色あせ・サビ)
20〜30年 2回目の点検、色あせや塗膜のはがれがあれば塗り直しを検討
30年以上 葺き替えを検討

※立地と仕様によって前後します

工事を頼むときに、施工後の定期点検があるかを確認しておきましょう。

自分でできる手入れ|年1回の目視と水洗い

屋根には上らず年1回、地上から見える範囲で屋根の状態を確かめるのがおすすめです。

ご自身でできる手入れは、次の3つです。

自分でできる3つの手入れ

  • 地上から、色あせ・サビ・棟板金の浮きがないかを見る
  • 手の届く1階の雨樋から、落ち葉や土を取り除く
  • 海が近いなら、1階の軒先に付いた塩分を水で流す

ガルバリウム鋼板は表面が滑りやすく、踏んだ場所がへこむ恐れもあるため、屋根に上るのはやめましょう。ビスの締め直しや塗り直しも屋根の上の作業なので、リフォーム会社に任せるのが安心です。

気になる点はスマホで写真を撮ってリフォーム会社に点検を頼むと、前もって状態を伝えられます。

【種類別】ガルバリウム鋼板の選び方

縦葺きのガルバリウム屋根

ガルバリウム鋼板は、形状・機能・めっきの3つの組み合わせで選びます。

ご自宅に合う屋根材を選ぶために、以下の順で違いを見ていきましょう。

仕様の違いがわかれば、屋根材選びで迷いません。

形状|横葺きか縦葺きか

横葺きと縦葺きのガルバリウム鋼板の比較

スレート屋根からのカバー工法は、横葺きが一般的です(日本金属屋根協会)。一方、勾配がゆるい屋根には雨水が流れやすい縦葺きが向いています。

形状 特徴
横葺き 横のラインが出て、スレート屋根に近い見た目になる
縦葺き 棟から軒先へ溝がまっすぐ通り、雨水が流れやすい

縦葺きは、住宅では倉庫のような印象になりやすい形状です。施工できる勾配の下限は、横葺きが2.5寸、縦葺きが0.5寸です(日本金属屋根協会)。2.5寸は、水平に1m進むと25cm上がる傾きになります。

ご自宅の屋根の勾配で使える形状かをリフォーム会社に確認しましょう。

機能|断熱材一体型か石粒付きか

断熱材一体型と石粒付きのガルバリウム鋼板の比較

暑さが気になるなら断熱材一体型、色あせしにくい質感を求めるなら石粒付きが向いています。

断熱材一体型と石粒付きは、どちらも標準品より雨音を抑えられます。違いが出るのは、暑さと見た目です。

ただし、費用は標準品より上がります。暑さと見た目のどちらを優先するかで選ぶと、上乗せした費用の効果を感じやすいでしょう。

めっき|標準品かSGLか

海に近い地域にお住まいの方や、30年以上住む予定の方にはSGLがおすすめです。

SGLは、ガルバリウム鋼板のめっきに2%のマグネシウムを加えた鋼板です。メーカーは、標準のガルバリウム鋼板の3倍を超えるサビにくさを公表しています。

めっき 30坪の費用目安 向いている家
標準品 120〜160万円 海から離れている、費用を抑えたい
SGL 140〜180万円 海が近い、長く住む予定

費用の差は、30坪で20万円前後です。カバー工法は基本的に1回しかできないため、長く住む家ほどSGLが向いています。

どちらのめっきかは、見積書の商品名と品番からカタログで確かめられます。

工事の前に確認するポイント4つ

屋根カバー工法の工事の前に確認するポイント4つ

カバー工法は、どの屋根にも施工できるわけではありません。

工事の前に確認するポイントは、以下の4つです。

事前に確かめておけば、契約の後に追加費用で慌てずに済みます。

雨漏り|すでに起きている屋根は施工できない

雨漏りが起きている屋根裏

雨漏りが起きている屋根は下地が傷んでいる可能性が高く、カバー工法ができません。

下地の野地板が腐っていると、新しい屋根材を留めるビスが効きません。上から新しい屋根材を張っても、強風で浮いたり、数年で雨漏りが再発したりします。

次のサインがあれば、下地が傷んでいる恐れがあります。

下地が傷んでいるサイン

  • 2階の天井や壁にシミがある
  • 屋根裏の板が湿っている、黒ずんでいる

雨漏りを放っておくと下地の腐食が広がり、時間がたつほど費用の高い葺き替えしか選べなくなります。雨漏りのサインを見つけたら、早めに点検を依頼しましょう。

雨漏りの修理の頼み先は、以下の記事で解説しています。

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屋根材|瓦には施工できない

日本瓦の屋根

スレートや金属屋根にはカバー工法ができますが、瓦屋根には施工できません。

瓦は表面が波打っていて、平らな屋根材を上に固定するのが難しいためです。重さも約48kg/㎡あり、さらに屋根を載せると建物の負担が大きくなります。

瓦屋根の住宅では、瓦を撤去して軽い屋根材に替える葺き替えを検討しましょう。瓦から金属屋根への葺き替えは屋根が軽くなるので、耐震の面でも有利です。

アスベスト|事前調査が必要

カバー工法ではアスベストの除去はいりませんが、工事の前の事前調査は必要です。

新築以外の建物の工事では、施工業者が有資格者にアスベストの事前調査をさせる義務があります(厚生労働省)。既存の屋根にビスを打つカバー工法も調査の対象です。

2006年以前に建てられた住宅は、スレートにアスベストが含まれる可能性があります。調査費用は3〜10万円が目安なので、見積書に事前調査の項目があるかを確かめましょう。

アスベストの見分け方は、以下の記事で詳しく解説しています。

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太陽光パネル|脱着と保証の手配

太陽光パネルを設置した屋根

太陽光パネルが載っていてもカバー工法はできますが、一度外して付け直す必要があります。脱着の費用は15〜30万円が目安です。

工事の前に、次の2つを確認しましょう。

脱着の前に確認する2つのこと

  • パネルのメーカー保証が、脱着した後も続くか
  • 付け直した後の雨漏りを、どちらの業者が保証するか

パネルを脱着する会社と屋根を工事する会社が別だと、雨漏りが起きたときに責任の分担があいまいになりがちです。保証の分担を、工事の前に書面で決めておくと安心です。

信頼できる業者の見極め方3選

屋根カバー工法で信頼できる業者の見極め方3選

信頼できるリフォーム会社かどうかを見分ける目安は、次の3つです。

契約の前に確かめておけば、安心して工事を任せられます。

見積書に商品名と品番が書いてあるか

見積書に屋根材の商品名と品番があれば、形状・断熱材の有無・SGLかどうかをカタログで確かめられます。

「ガルバリウム鋼板」とだけ書かれた見積書では、標準品か断熱材一体型かがわかりません。同じガルバリウムでも、仕様によって費用も性能も変わります。

あわせて、防水シートの種類も見積書で確認しましょう。書かれていない項目は、メーカー名と品番を聞けば確かめられます。

屋根裏まで点検してくれるか

屋根裏まで点検してくれるリフォーム会社なら、下地の傷みまで見たうえでカバー工法を提案してもらえます。

下地の野地板は、屋根材をはがさないと上からは見えません。一方、天井の点検口から屋根裏に入れば、野地板の傷みや雨染みがわかります。

点検の結果は、写真付きで報告してもらいましょう。屋根裏の写真があれば、カバー工法ができる下地かどうかをご自身の目でも確かめられます。

工事保証を書面で出せるか

工事保証とメーカー保証は別物なので、どちらも書面で受け取りましょう。

保証の種類 対象
工事保証 雨漏りなど、施工の不具合を業者が直す
メーカー保証 穴あきや塗膜の劣化など、屋根材そのものの不具合

保証の年数と対象は、リフォーム会社と製品ごとに違います。保証書に「何年」「どの症状」が書かれていれば、不具合が出たときに保証で直せるかをすぐ確かめられます。

屋根カバー工法とガルバリウムに関するよくある質問

Q&A 屋根カバー工法 ガルバリウム

50坪の屋根カバー工法の費用は?

めっき 50坪の費用目安
標準品 200〜270万円
SGL 230〜300万円

延床50坪の2階建ての目安は、次のとおりです。※足場代を含む総額30坪の金額を延床面積の比で換算した数字なので、屋根の形や勾配で前後します。

>> 坪数別の総額と内訳

ガルバリウムの屋根は30年後どうなる?

点検と手入れを続けていれば、30年たっても雨漏りせずに使える状態が期待できます。ただし、30年を過ぎたら葺き替えを検討し始める時期です。カバー工法の屋根は2層分の撤去で30坪でも40〜70万円かかるため、費用を準備しておくと慌てずに済みます。

>> 耐用年数|30〜40年が目安

瓦屋根にもカバー工法はできる?

瓦屋根には、カバー工法ができません。瓦は表面が波打っていて平らな屋根材を固定しにくく、重さもあるためです。なお、スレートや金属屋根なら施工できます。

>> 屋根材|瓦には施工できない

まとめ|屋根のカバー工法はガルバリウムの仕様選びで決まる

屋根カバー工法とガルバリウムのまとめ

屋根のカバー工法に、ガルバリウム鋼板はおすすめの屋根材です。費用は30坪で120〜160万円、耐用年数は30〜40年が目安です。

ただし、雨漏りが起きている屋根には施工できません。カバー工法は基本的に1回しかできず、次のメンテナンスは葺き替えになります。

屋根カバー工法とガルバリウムのポイント

  • 雨音と暑さは、既存の屋根が残るので気になりにくい
  • 仕様は形状、機能、めっきの3つで選ぶ
  • 工事の前に雨漏り、屋根材、アスベスト、太陽光パネルを確かめる
  • 10〜15年ごとに点検を頼み、傷みを早めに直す

屋根のカバー工法を任せられるリフォーム会社をお探しの方は、屋根外壁お助け本舗にお任せください。独自の厳しい審査をクリアした加盟店をご紹介します。現地調査から見積もりまで無料で対応しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

※1 対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
※2 お見積り前のお客様都合によるキャンセルの場合はキャンセル料が発生するケースがあります
※3 出張費には別途部材代、作業費が発生します
※4 施工内容によっては再発保証がつかない場合がございます

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bungo hashiba

福岡県在住の兼業ライター。 住宅資材の総合商社にて、スレート屋根や外壁サイディング、新建材の営業から施工補助まで幅広く経験。現在はエネルギー関連事業に従事している。丙種ガス主任技術者と第二種電気工事士の資格を保有。豊富な現場経験と専門知識を活かし、暮らしに役立つ情報を発信している。趣味は映画鑑賞。

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