このような方におすすめ
- 屋根塗装の見積書を見て、足場代の高さに疑問を持っている方
- 足場なしで施工できる方法がないか調べている方
- 足場代無料と提案されて判断に迷っている方

※1 対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
※2 お見積り前のお客様都合によるキャンセルの場合はキャンセル料が発生するケースがあります
※3 出張費には別途部材代、作業費が発生します
※4 施工内容によっては再発保証がつかない場合がございます
この記事の監修者兼ライター
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羽柴 文吾|丙種ガス主任技術者・第二種電気工事士
福岡県在住の兼業ライター。住宅資材の総合商社にて、スレート屋根や外壁サイディング、新建材の営業から施工補助まで幅広く経験。現在はエネルギー関連事業に従事している。丙種ガス主任技術者と第二種電気工事士の資格を保有。豊富な現場経験と専門知識を活かし、暮らしに役立つ情報を発信している。趣味は映画鑑賞。 |
屋根塗装の見積書を見て、「足場代って必要なの?」と思いませんでしたか?形として残らない鉄パイプに20万円以上かかると知り、納得がいかず足場なしで施工できないか調べる方もいます。
住宅の屋根塗装に足場は欠かせません。職人の安全・塗料の適正な塗布・近隣への飛散防止という3つの役割があるためです。
ただし、足場代無料と提案してくる業者には注意してください。お得に見せかけて別の項目に上乗せしたり、工程を省略したりして利益を確保するのが狙いです。
本記事では、足場が必要な理由と悪徳業者の手口、費用を抑える4つの方法を解説します。
支払う金額の根拠を把握して、納得のいく屋根メンテナンスを実現しましょう。
屋根塗装は足場なしで施工できない

住宅の屋根塗装では、2階建てと平屋のどちらも足場が必要です。
労働安全衛生規則は、高さ2m以上の場所で作業する際に墜落防止措置を求めています。住宅の軒高はこの基準を上回るため、作業床を備えた足場の設置が必要になります。
建物ごとの軒高と足場の要否を、以下の表にまとめました。
| 建物 | 軒高の目安 | 足場の要否 |
| 2階建て住宅 | 5〜6m | 必要 |
| 平屋住宅 | 2.5〜3m | 必要 |
| 車庫・大型物置 | 2〜2.5m | 高さにより異なる |
| 小型物置 | 1.5〜2m | 不要 |
平屋であっても、軒高は2mを超えます。「平屋なら足場なしでできる」という説明を受けた場合は、根拠を確認してください。
足場が不要となるのは、軒高2m未満の小型物置などに限られます。ご自宅の屋根塗装では、足場代を含めた総額で検討を進めましょう。
屋根塗装に足場が必要な理由3つ

足場は職人の命を守り、塗装の品質を確保するために必須の設備です。
ここでは、屋根塗装に足場が必要な3つの理由について解説します。
職人の安全確保|勾配のある屋根は足元が滑り危険

屋根は勾配があり、足場がなければ安全な姿勢を保てません。
スレート屋根は雨や苔で滑りやすく、乾燥した状態でも踏み外しは起こります。場所によっては踏み込むと屋根材が割れる箇所があり、体勢を崩した際に掴まる場所も必要です。
厚生労働省の令和7年労働災害発生状況によると、労働災害による死亡者700人のうち、事故の型別で最も多いのが墜落・転落の186人です。
足場がない現場で起こりやすい状況を、以下にまとめました。
危険な場面の例
- 塗料を持ったまま片手で体を支え、無理な姿勢になる
- 高圧洗浄で濡れた屋根面を移動する
- 軒先付近で身を乗り出し、重心が屋根の外に出る
事故が起きた場合、安全対策を省くよう求めるなど施主側の関与が認められると、責任を問われる可能性があります。足場代は、職人と施主の双方を守る費用と考えておきましょう。
施工品質の維持|ムラや早期剥がれの防止
足場があることで、3回塗りに必要な塗布量を確保できます。
屋根塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3工程で塗膜の厚みを作る作業です。不安定な姿勢では塗料を均一に伸ばせず、塗膜が薄くなった箇所から劣化が始まります。
足場の有無による工程の差を、表にまとめました。
| 工程 | 足場あり | 足場なし |
| 高圧洗浄 | 屋根全面を均一に洗浄 | 手の届く範囲に限られる |
| 下塗り・中塗り・上塗り | 規定の塗布量で3回塗り | 不安定な姿勢で塗膜にムラ |
| 縁切り(タスペーサー) | 1枚ずつ確実に挿入 | 処理漏れが起きやすい |
| 端部の処理 | 軒先・棟・端まで施工 | 塗り残しが生じやすい |
※タスペーサー:スレート屋根の塗装後に、屋根材の隙間を確保するために挟み込む部材
軒先や棟は雨水の影響を受けやすく、塗り残しが雨漏りにつながります。本来10〜13年もつはずの塗装が、3〜5年で剥がれる例もあります。
近隣トラブルの回避|飛散防止メッシュシートの役割

メッシュシートは、高圧洗浄の水と塗料の飛散を防ぐ設備です。足場とセットで設置されるため、足場を組まない現場では設置できません。
飛散によって起こる被害は、以下のとおりです。
飛散によるトラブル
- 高圧洗浄の水に含まれる汚れが、隣家の外壁や窓を汚す
- 塗料のミストが風に乗り、駐車中の車に付着する
- 洗濯物や植栽に塗料が付着する
塗料は乾燥すると除去が難しく、車の場合は再塗装が必要になります。メッシュシートがなければ、飛散を防ぐ手段はありません。
戸建ての屋根塗装に無足場工法は使えるか?

無足場工法はマンションやビル向けの施工方法のため、戸建ての屋根塗装には使えません。
足場を組まずに高所作業を行う方法で、ビルの窓掃除に使われていた技術が外壁の補修や調査へと広がりました。
代表的な工法は、次のとおりです。
| 工法 | 作業方法 |
| ロープアクセス | 屋上から吊り下げたロープで昇降する |
| ゴンドラ | 屋上から吊り下げた作業台に搭乗する |
| 高所作業車 | 昇降装置を備えた車両の作業床から作業する |
ロープアクセスとゴンドラは、ロープを固定する屋上が必要です。戸建て住宅に屋上はなく、そもそも工法が成立しません。
高所作業車は軒先などの部分補修に使えますが、屋根面の塗装には向かない工法です。車両の作業床は屋根の外側までしか届かず、屋根の上を移動しながら3回塗りを進める作業に対応できません。
足場代を削って発生しうる追加費用3つ

足場を組まずに施工した場合、削減額を上回る出費が生じる場合があります。
足場なしの施工で発生しうる追加費用は、次の3つです。
足場なしで発生する3つの追加費用
再塗装費用|3〜5年で塗り直し
足場代20〜30万円を削った結果、45〜65万円の再塗装が必要になる恐れがあります。
足場のない現場では、塗料を決められた量で塗り重ねる作業が難しくなります。塗膜が薄い箇所や塗り残しがあると、水分が入り込んで剥がれが広がります。
塗装の劣化が早まる原因は、次のとおりです。
劣化の原因
- 不安定な姿勢で塗るため、塗布量にムラが出る
- 軒先や棟など、手の届きにくい箇所に塗り残しが生じる
- 高圧洗浄が不十分で、汚れの上から塗料を重ねる
シリコン塗料の耐用年数は10〜13年ですが、施工に不備があると3〜5年で剥がれが始まります。
また、再塗装の際は足場代が改めて発生します。剥がれた塗膜を落とすケレン作業や、傷んだ下地の補修が加わるため、初回より費用がかさむケースが多いです。
損害賠償費用|隣家の車や外壁の補修
飛散した塗料が隣家に付着すると、補修費用の負担を求められます。
足場を組まない現場では、飛散防止メッシュシートを設置できません。高圧洗浄の水や塗料のミストが風に乗り、敷地の外まで届きます。
飛散による被害と補修費用の目安は、次のとおりです。
| 被害の対象 | 補修費用の目安 |
| 車1台の全塗装 | 20〜30万円 |
| 車の部分補修(ボンネットなど) | 5〜10万円 |
| 隣家の外壁の洗浄・補修 | 数万円〜 |
| 窓ガラスの清掃 | 数万円 |
塗料は乾燥すると固まるため、洗浄では落とせません。車に付着した場合は研磨や再塗装が必要になり、足場代の削減分を上回る負担が生じます。
隣家との距離が近いほど、被害が及ぶ確率は高まります。金銭の負担に加えて、工事後も続く関係への影響も考えておきましょう。
保証費用|メーカー保証と工事保証の対象外
規定の工程を満たさない施工は、保証の対象から外れる場合があります。
屋根塗装の保証には、塗料メーカーが製品に対して出すものと、施工業者が工事に対して出すものの2種類があります。
それぞれの内容を、表にまとめました。
| 保証の種類 | 発行元 | 対象となる不具合 |
| メーカー保証 | 塗料メーカー | 塗料そのものの品質不良 |
| 工事保証 | 施工業者 | 施工に起因する塗膜の剥がれや膨れ |
メーカー保証には、塗布量や希釈率、塗り回数といった適用条件が定められています。足場のない現場では規定量を塗り重ねる作業が難しく、条件を満たさない状態になりやすい点に注意が必要です。
保証の対象外となった場合、補修にかかる費用は全額自己負担になります。契約前には、保証書の発行の有無と免責事項を確認しておきましょう。
足場代無料を提案する悪徳業者の手口3つ

足場代無料と提案する業者は、無料にした分を別の項目で回収しています。
代表的な手口は、次の3つです。
足場代無料をうたう3つの手口
塗料代や人件費に上乗せしている
無料になった20〜30万円は、他の項目の単価に含まれる場合があります。
工程ごとの単価を確認すれば、上乗せの有無を判断できます。
屋根塗装の適正単価を、表にまとめました。
| 項目 | 適正単価の目安 |
| 屋根塗装(シリコン) | 1,500〜2,200円/㎡ |
| 下塗り | 600〜1,000円/㎡ |
| 高圧洗浄 | 200〜300円/㎡ |
| 諸経費 | 工事総額の5〜10% |
30坪の住宅では、屋根の塗装面積は70㎡前後です。屋根塗装の単価が1,000円上がるだけで、7万円の差が生まれます。
また、塗装面積を実際より広く記載する方法もあります。見積書の㎡数が屋根の実寸と合っているか、現地調査の報告書で確認しておきましょう。
下塗りや高圧洗浄の工程を省略している

値引きした分を、工程の削減で確保する方法があります。
屋根塗装は、複数の工程を積み重ねる作業です。見た目はキレイに仕上がって見えても、省略された工程は数年後の不具合として表れます。
省略されやすい工程と影響を、表でまとめました。
| 省略される工程 | 影響 |
| 高圧洗浄 | 汚れの上から塗るため、塗料が密着しない |
| 下塗り | 屋根材と塗料が接着せず、塗膜が浮く |
| 縁切り(タスペーサー) | 雨水の逃げ道がふさがり、雨漏りにつながる |
| 3回塗り→2回塗り | 塗膜が薄くなり、耐用年数が縮む |
省略されているかどうかは、見積書の項目で確認できます。塗料のメーカー名と品番、塗布面積、工程ごとの単価が記載されているかを見ておきましょう。
大幅な値引きで即日契約を迫っている
その場での契約を求める提案には、内容を検討させない狙いがあります。
「今日契約すれば足場代を無料にします」「モニター価格で半額になります」といった条件は、訪問販売でよく使われる営業トークです。
即日契約を求める業者に共通する特徴は、次のとおりです。
注意すべき業者の特徴
- 値引きの根拠を示さない
- 期限を当日や数日以内に限定する
- 検討する時間を与えず、その場で契約を求める
数十万円の工事を、その場で判断する必要はありません。見積書を預かって持ち帰り、内容を確認する時間を確保しましょう。
また、契約後であっても訪問販売であれば解約できます。契約書面を受け取った日から8日以内は、クーリングオフの対象です。
2022年の法改正により、はがきなどの書面に加えてメールでの通知も認められました。「足場の手配が済んでいる」と業者が主張しても、期間内であれば費用の負担は生じません。

足場代を含めた屋根塗装の費用相場【坪数別】

30坪の住宅では、屋根塗装のみで45〜65万円が総額の目安です。
ここでは、屋根塗装の総額と足場代の相場について解説します。
費用相場で確認する3つのポイント
屋根塗装にかかる足場代の目安
30坪の住宅では、足場代は20〜30万円が目安です。
屋根塗装の総額45〜65万円のうち、最も大きな金額を占める項目になります。
工程別の費用を、表にまとめました。
| 工程 | 費用の目安 |
| 足場・メッシュシート | 20〜30万円 |
| 高圧洗浄 | 1.5〜2万円 |
| 下地処理 | 3〜5万円 |
| 塗装(下塗り・中塗り・上塗り) | 14〜22万円 |
| 縁切り(タスペーサー) | 2〜3.5万円 |
| 諸経費 | 2〜5万円 |
※シリコン塗料を使用した場合の目安
※見積書では、下塗りと中塗り・上塗りが別項目に分かれている場合がある
外壁塗装を同時に施工すると、足場代が節約できます。詳しくは以下の章をご覧ください。
坪数別の費用相場一覧
延床面積が広がるほど、足場代と塗装費用の両方が上がります。
延床面積ごとの費用相場を、表にまとめました。
| 延床面積 | 足場代 | 屋根塗装の総額 |
| 25坪 | 18〜26万円 | 40〜58万円 |
| 30坪 | 20〜30万円 | 45〜65万円 |
| 40坪 | 23〜33万円 | 52〜75万円 |
| 50坪 | 26〜37万円 | 62〜88万円 |
※シリコン塗料を使用した2階建て住宅の目安
25坪と50坪の足場代の差は、8〜11万円にとどまります。足場は建物の外周に沿って組むため、面積が大きくなるほど1坪あたりの負担は軽くなります。
見積書と表の金額を照らし合わせ、金額の差が大きい場合は内訳を確認しましょう。
足場代の単価と面積の算出方法
足場面積は「(建物の外周+8m)×建物の高さ」で概算できます。
外周に8mを加えるのは、建物と足場のあいだに作業する隙間を設けるためです。四方に約1mずつ離して組むため、外周が8m分長くなります。
足場の単価は、次のとおりです。
| 項目 | 単価の目安 |
| 足場・メッシュシート | 800〜1,200円/㎡ |
30坪2階建ての住宅で計算すると、以下の金額になります。
外周30m + 8m = 38m
38m × 高さ6.5m = 247㎡
247㎡ × 800〜1,200円 = 約20〜30万円
見積書でメッシュシートが別項目になっている場合は、合計額で確認しましょう。㎡数が計算値と大きく離れている場合は、算出方法を尋ねるのがおすすめです。
屋根塗装の総額を抑える方法4選

足場代は削れませんが、工夫次第で工事全体の費用は抑えられます。
屋根塗装の費用を抑える方法は、以下のとおりです。
外壁塗装とセットで足場代を1回分にまとめる
屋根と外壁を同時に塗装すれば、足場代は1回分で済みます。
別々に施工すると足場代は2回分の40〜60万円、同時施工なら1回分の20〜30万円です。
屋根と外壁は、どちらも築10〜15年で塗り替えの時期です。劣化のペースが近いため、同じタイミングで施工できます。
工期は屋根のみの場合より10日前後長くなりますが、足場の設置と解体は1回で終わります。
屋根の塗装時期に合わせて、外壁の劣化具合も確認しておくのがおすすめです。
自治体の補助金や助成金を活用する

遮熱や断熱の効果がある塗料を使う場合、自治体の補助制度を利用できる場合があります。ただし、屋根塗装そのものが対象となる制度は、ほとんどありません。
補助制度の一般的な条件は、次のとおりです。
補助金適用の条件
- 申請者がその自治体に居住し、税金の滞納がない
- 工事の対象となる住宅が、申請者の所有である
- 市内に本店や営業所を置く業者へ発注する
- 着工前に申請し、交付決定を受けている
予算の上限に達した時点で受付が終了するため、早めに調べておきましょう。
制度の有無は、自治体のホームページで確認できます。対象となる工事や申請の手順は、見積もりの段階で塗装業者に相談しておくのがおすすめです。
風災による破損は火災保険の対象か確認する

台風や強風で屋根が破損した場合、火災保険で修理費をまかなえる場合があります。
火災保険は火事だけでなく、風災・雹災・雪災による損害も補償の範囲です。ただし、塗装工事そのものに保険金は下りません。
対象になる工事と、ならない工事は次のとおりです。
| 区分 | 内容 |
| 対象になる | 風災で破損した屋根材や棟板金の交換・修理 |
| 対象にならない | 経年劣化による色あせ・コケ・塗膜の剥がれ |
保険金を請求できる期間は、被害が発生してから3年です。保険法第95条により、3年を過ぎると請求する権利が消滅します。
なお、「保険を使えば無料で塗装できます」と持ちかける業者には注意が必要です。事実と異なる申請は保険金詐欺にあたり、契約者が責任を問われます。
塗料のグレードを耐用年数から選択する

塗料は単価ではなく、耐用年数を含めて比較すると判断しやすくなります。
単価の安い塗料を選ぶと初期費用は下がりますが、塗り替えの周期が短くなります。塗り替えのたびに足場代が発生するため、長い目で見ると割高です。
塗料ごとの塗装費用と耐用年数を、表にまとめました。
| 塗料 | 塗装費用の目安 | 耐用年数 |
| ウレタン | 13〜20万円 | 6〜8年 |
| シリコン | 14〜22万円 | 10〜13年 |
| ラジカル制御 | 17〜25万円 | 12〜15年 |
| フッ素 | 25〜35万円 | 15〜20年 |
| 無機 | 29〜42万円 | 20〜25年 |
※下塗りを含む30坪2階建ての目安
ウレタンとシリコンの差は1〜2万円にとどまりますが、耐用年数は4〜5年も変わります。
塗料を選ぶ基準は、その住宅にあと何年住むかです。10年以内に建て替えや住み替えを予定している場合は、耐用年数の長い塗料を選ぶ意味が薄くなります。
屋根塗装で失敗しない業者の選び方4つ

見積書の内訳や現地調査の質を確認すれば、誠実な業者かを判断できます。
業者を選ぶ際の確認項目は、次の4つです。
失敗しない業者選びの4つの基準
足場代が面積と単価で記載されているか
見積書が「一式」表記では、金額が適正かどうかを判断できません。
見積書には、足場の面積と単価が分けて記載されている必要があります。記載例は次のとおりです。
足場仮設工事 247㎡ × 1,000円 = 247,000円
足場面積は「(建物の外周+8m)×建物の高さ」で概算できます。メッシュシートが別項目か、足場代に含まれるかもあわせて見ておきましょう。
見積書全体の見方は、以下の記事で詳しく解説しています。不要な項目で損をしないためにも、契約前にチェックしておきましょう。
>> 屋根塗装の見積りで騙されないチェックリスト|相場・工程・業者の選び方
現地調査で屋根の状態を記録しているか

屋根の状態を確認せずに作成された見積書は、精度を欠く恐れがあります。
足場の面積は、建物の外周と高さを実測して計算します。屋根材の劣化状況も、近くで確認しなければ判断できません。地上から数分眺めるだけで見積書を出す業者は、概算で金額を提示している可能性が高いです。
調査の方法は、屋根の状態によって異なります。劣化が進んだ屋根は踏むと割れるため、はしごや2階の窓から確認したり、ドローンで撮影したりする場合もあります。
現地調査で確認される項目は、次のとおりです。
現地調査で確認される項目
- 屋根材のひび割れ、欠け、反りの有無
- 棟板金の浮きや釘の抜け
- コケや藻の発生範囲
- 塗膜の色あせやチョーキング(白い粉)
調査には30分から1時間程度かかります。写真や映像で屋根の状態を見せながら説明する業者であれば、記録が残っていると判断できます。
施工実績の件数や対応エリアを公表しているか
施工実績と対応エリアの公表は、業者を判断する材料になります。
屋根塗装は資格がなくても施工できるため、技術や経営基盤が不十分な業者も参入しています。
契約前に確認しておきたい情報は、次のとおりです。
確認しておきたい情報
- 施工実績の件数
- 対応エリアと拠点の所在地
- 建設業許可の有無
会社の拠点が施工エリア内にあると、工事後の不具合にも対応しやすくなります。
また、建設業許可は国土交通省の建設業者・宅建業者等企業情報検索システムで調べられます。会社名を入力し、塗装工事業の許可が下りているかを確認しておきましょう。
保証内容が書面で示されているか
保証は口頭の約束ではなく、書面での確認が必要です。
屋根塗装の保証には、塗料メーカーが発行するものと施工業者が発行するものの2種類があります。工事の不備に対応するのは、業者が発行する工事保証です。
保証書で確認しておきたい項目は、次のとおりです。
保証書で確認すべき項目
- 塗膜の膨れや剥がれに対する無償補修の期間
- 定期点検の有無と実施の時期
- 免責事項の範囲
無償補修の期間は5〜10年が目安です。台風や地震などの自然災害による損傷は、免責事項として対象外になる場合があります。
業者選びの基準は、以下の記事でも解説しています。信頼できる業者を見極めて、納得のいく屋根塗装を実現しましょう。
>> 屋根塗装業者の失敗しない選び方|準備・流れ・悪徳業者の手口を解説
まとめ|足場代は屋根塗装の品質と安全を支える費用

足場代は、職人の安全・塗料の適正な塗布・近隣への飛散防止という3つの役割を担っています。
足場を設置せずに施工すると、数年後に再塗装や隣家への賠償という形で余計な費用がかかる恐れがあります。
屋根塗装における足場のポイント
- 2階建ても平屋も、軒高が2mを超えるため足場が欠かせない
- 無足場工法はマンションやビル向けで、戸建てには使えない
- 足場代無料は他の項目への上乗せか工程の省略が背景にある
- 外壁塗装との同時施工で、足場代を1回分にまとめられる
足場の必要性がわかれば、見積書の金額にも納得できます。信頼できる業者に依頼して、雨漏りの心配がない暮らしを手に入れましょう。
屋根外壁お助け本舗では、厳しい審査基準をクリアした加盟店を24時間365日、いつでもご紹介しています。現地調査から見積もりまで無料で対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
屋根塗装の足場なしに関するよくある質問

足場なしの塗装はメーカー保証の対象になるか?
規定の塗布量を確保しにくいため、保証条件を満たさない場合があります。対象外になると、補修にかかる費用は全額自己負担です。
屋根と外壁は同時に塗装したほうが得か?
足場代の発生が2回から1回になり、20〜30万円の差が生まれます。工期は10日前後長くなりますが、足場の設置と解体は1回で終わります。
火災保険は屋根塗装に使えるか?
風災などで破損した箇所の修理費が対象で、塗装費用そのものは対象外です。また、経年劣化による塗り替えには適用されません。

※1 対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
※2 お見積り前のお客様都合によるキャンセルの場合はキャンセル料が発生するケースがあります
※3 出張費には別途部材代、作業費が発生します
※4 施工内容によっては再発保証がつかない場合がございます
